Internship

研修終了

今週で連邦裁判所での研修が終了。長かったような,短…いや長かったような。裁判官がSenir judge*1だったため,メモを書くこともめったになく,仕事面では何だかのんびりしていた。その代わりといっては何だけれど,私の両隣の部屋にいる2人の女性ロークラ…

アメリカの裁判は迅速?

日本ではかなり前から「裁判の迅速化」なるものが叫ばれ,実際にも訴訟の提起から第1審の判決までが約2年で終わることが通常のことになった。「裁判の迅速化に関する法律」なんてのもできた*1。裁判所は2年で事件を終わらせることをかなり重要視するように…

3×2   

最近何となく停滞感が漂っている。いろんなこと全てがルーティンワークと化して来たからかもしれない。既に研修で経験できることはある程度一通り経験したので,このまま研修を続けていてもだらだらするだけのような気がして,かといってさらに上のレベルを目…

 オトコの検察庁,オンナの裁判所

裁判所の入っている連邦政府ビルには検察庁も入っている。詳しくは言えないが,その検察庁内部の男女差別に関する事件がなんと私達の部に回ってきた*1。そのかなりひどい差別の内容に,私はずっと原告(女性検察官)は精神的にどうかなってしまって妄想を訴…

 10指の指紋を採られる。

現在州都にある連邦政府ビルに入っている裁判所に通っている。ここはかなり人の出入りが激しく,その分去年いた裁判所に増してセキュリティチェックが厳しい。その一環なのか何なのか今頃になって,「アメリカ合衆国に忠誠を誓います云々」という宣誓をして…

とある案件のこと

またまた連邦裁判所と州裁判所の振り分けに係る案件を割り振られた。前にも書いたが,およそ私の過去現在未来の仕事とは縁遠く,勉強にはなれど退屈なことが否めない分野である。今回のは特に,「どうせ裁判所には受け入れてもらえないだろうけれどとりあえず書…

陪審員控え室でお昼を食べている。この控え室,広いし窓が大きくてダウンタウンを一望できるし*1,冷蔵庫や電子レンジやコーヒーメーカーが備え付けてあるし,トイレも男女別に完備してある。シャワーさえ増設すればこの部屋だけで暮らせる。 ここで私の目を…

連邦裁判所とは,当該事件が州裁判所に係属するのか連邦裁判所で審理すべきものなのかについて振り分ける作業を延々繰り返している所ではないかと思えてきた今日この頃。私には比較的容易なものをということでそういうリサーチばかり回ってきているという可…

日本で働いていたころ,民事の裁判案件は大抵裁判所主導で一度は和解が行われた。当方と相手方との間で求めている(相手方にとっては支払う)金額に開きがある場合,裁判官は何とかしてその開きを埋めて和解に持っていこうとする。この辺が裁判官の腕の見せ所…

現在私が実習しているのは連邦裁判所で,アメリカには州裁判所というものも存在する。連邦裁判所は,異なる州に住んでいる当事者同士の事件,連邦財産に対する罪,独占禁止法や証券取引法その他のアメリカ全体での統一法がある分野に限ってカバーし,その他は州裁…

何か事件があるから裁判所があるわけで,普通は,裁判の関係者全員がハッピーになることはあり得ない。一方が勝って嬉しくても相手方は悔しいし(民事),被告人に厳しい罪が言い渡された場合,被害者の気は済んでも被告人の家族は大変(刑事)というのが万国共…

08:35 裁判所に到着。新入りなので一番に登庁することを心がけるも,今朝はlaw clerkに先を越される。 08:40 お茶を淹れて,先週読み残した資料を読み始める。 09:15 判事の秘書が「09:30から法廷がある。」と知らせに来てくれる。 09:30 刑事の軽微な…

朝一で刑事のDetention hearing(拘留審判のようなもの)に立ち会う。ロースクールで刑事関係の授業を全く受けていなかったので,バーの勉強で刑法と刑事訴訟法をかじっておいてよかった*1。空いている陪審員席が私の定位置。拘留されようとする被疑者はまだ…

本日は連邦裁判所へ初出勤のはずが,コロンブスが新大陸を発見した日にちなんで,コロンバスデーというものにあたるらしい。かなり重要ではない休日らしく,去年も今年も私の卒業したロースクールは普通に授業をしている。このことに昨日の夜気づく。明日は…