クロアチア滞在

fkitty2006-12-20

トリノから飛行機で数時間、クロアチアの首都ザグレブに到着。EU外にいったん出ると決めた際、色々検討してイタリアから近く、友人もいるザグレブに行くことにした。外務省HPによれば10年前のユーゴをめぐる紛争のせいで国境付近には不発地雷が埋まっているとか…。

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旅に出る。

fkitty2006-12-18

学生ビザが切れた後、イタリアに合法的に居残るためには、知る限り2つの手段がある。1つは、先週のようにクエストゥーラ(今は郵便局)にて学生ビザの滞在許可期限を延長すること。もう1つは、いったんEU外に出て観光客の資格で観光ビザで入る*1というもの。私はイタリアが大好きになったけど、イタリアのお役所仕事なんて1パーセントも信じていないので、大事をとって、2つの手段を敢行することにした。

というわけで、当分EU外への旅に出ます。EU外でイタリアからすぐ行けるところといえば…?ここはトルコではありません。

*1:この方法が正しいかどうかは不明。

クエストゥーラの悪夢再び

イタリアに居残るという思わぬ特典を得たが、クエストゥーラ(外国人警察)に定められた私の滞在期間は、明日まで。警察に行って滞在期間を延長しなければならない。

前にも書いたとおり、イタリアに8日以上滞在するEU出身以外の外国人がイタリアに住む場合、警察に行って手続をしなければならないが、この手続が混乱の極みで、しかも警察ごとに言うことが違うので「手続にマニュアルなし。」と恐れられている。前回は学校がまとめてやってくれたからよかったものの、今回はイタリア人に付き添ってもらうものの、個人で申請ということになる。

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Ci vediamo!(また会いましょう)

fkitty2006-12-13

殆どのクラスメートが今日帰国する。我々は総イタリア人化したかのように、ところ構わずに抱き合い、時には泣き、別れを惜しんだ。毎日毎日朝から晩まで(ときには次の日の朝まで)共に過ごし、仲良くなれたのに。。。「じゃあ、またね。」と言って皆ばらばらに帰国していくが、そんな状況に私達イタリア居残り組はやりきれなくなり、パブにてグラッパやけ飲み。私とつるんでいるLちゃんは、グラッパに加えテキーラを一気飲みしたことで倒れてしまった。

コミュニケーションには言葉が不自由であることはあまり関係がないということを私はここで、皆から教えてもらった。月並みだけれども、出会えたことに感謝。

Ci vediamo!!

プレゼンの終了

fkitty2006-12-11

日本から持参した唯一の冬用スーツを着て、長いようで短かったこの3ヶ月半を締めくくるプレゼン。持ち時間は各自15分と質問のために用意された5分。私は、卒業論文において、なぜファッションのデザインが模倣されるのか、模倣を放置しておいても業界が繁栄を誇っている理由を法的観点から解明しようとしており、そのさわりをプレゼンで紹介したところ、クラスメート達には大いにうけた。英語がだめでも内容の面白さ*1 は伝わるなあと改めて感じ、少し自信をつける。最初、自分の落ちこぼれぶりに「早く帰りたい」と言っていたのが嘘のよう。なお、帰国してからも、このテーマについて特許庁の人達と研究を進めることになろうとは、このときは知るよしもない。

プレゼンも終了したので、イタリアに来てから最もリラックスした日々が訪れる。。。と思ったら、明日以降には皆とのお別れが待っている。気の休まるときがない。どうでもいいが、私の体重はこの月だけで4キロ増え、ジーンズが入らなくなった。明らかに運動不足とアルコールのせいだ。

*1:この場合、interesting(興味深い)ではなく、funny(バカっぽい)という意味の面白さ

Studio tutto il giorno(終日勉強中)

もう筆記テストはないけれど、来年の3月に仕上げる卒業論文の骨子のプレゼンを来週教授陣の前でするという大仕事に向け、詰めの作業にとりかかる。もちろん授業は朝からあるが、「授業より論文に集中しなさい。」という緩い雰囲気が漂う。

フォーマルな英語のプレゼンはこれが始めて。英語プレゼン自体の練習をしている時間などなく若干の不安もあるが、それでもアメリカでアメリカ人ばかりの中に1人放り込まれてグループワークをしていた頃(2年前ころの日記参照)よりは情況としてはましであろうとか、英語ネイティブはインド系とアフリカ系のみじゃないかとか、自分を勇気付けつつ当日のことはなるべく考えないようにする。

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 イタリア居残り決定

fkitty2006-12-05

この月でイタリアでの勉強期間は終了。WIPOの修士コースは来年3月までだけれど、皆自国に戻って卒業論文を仕上げることになっているので、卒業の雰囲気が漂い、夜9時に始まって朝まで続く飲み会が頻繁に行われている。

そんな時、ティーチングアシスタントに呼ばれ、フィレンツェでブランドを扱うIPローファームのインターンに興味はないかと打診を受けた。そもそも、このコースでは、卒業後数名がWIPO等で短期インターンの職を得ることができるというおまけがついていたが、何しろ慌しいので忘れていた。

ロースクールからインターンのためにもらえる奨学金は1ヶ月分。1ヶ月で仕事の何が分かるのかという気が正直するけれども、何よりも花の都フィレンツェ!今まで勉強ばかりだったのが、やっとイタリアを楽しめる機会が来たとばかり、即答で行きますと返事をする。「冷静と情熱のあいだ」を映画で見てからフィレンツェに憧れていたけれど、こんな形で現実になろうとは…。

ビザの延長手続き等が面倒くさいということなど考えないようにして、とても親しくなったイタリアの友人達と当分は別れなくてよいということにすっかり浮かれてしまった1日。