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ベニエ(Beignet)とは,ニューオーリンズ名物のお菓子のこと。四角いドーナツの上から粉砂糖をふるったものまたは一種の揚げパンという風情の食べ物のことである。ニューオーリンズのCafe du Monde*1という店が本家で,実は日本にもひっそりと支店を出している*2。日本にいたときから私はベニエ愛好家であり,ベニエを食べては遠くニューオーリンズに思いを馳せていたものである。それが今ニューオーリンズに来ている。ベニエを食べなくては始まらない。

フレンチクオーターのCafe du Mondeに到着するとそれはもう各国からベニエ愛好家が集まったかのような大変な人出である（後に彼らは別の愛好家であることが判明する。）。本場のベニエは,握りこぶし大のそれがコーヒー用の小さな受け皿の上に６個*3積み重なり,粉砂糖にまみれてやってきた。粉砂糖をテーブルに落としながらカフェオレと共に食べるベニエは,素朴な味でおいしい。
　　　
（上記）いずれも繁盛しているCafe du Mondeの様子

ベニエミックスという粉を買えば,自宅にいながらにしてベニエを作って食べることができるらしいので,お土産も兼ねてベニエミックス４箱を買う。１箱には,７９３．８グラムの粉が入っており,ベニエが４８個分作れるらしい。ということは,４箱買ったのだから合計で１９２個分のベニエが作れるということである。ノースカロライナに私の同級生を中心にしたベニエブームが起こる日もそう遠くはないかもしれない。
　
（上記）お土産のCafe du Mondeグッズ。ベニエミックス，Cafe du Mondeチコリコーヒー，ベニエTシャツ
旅行最終日は,昼前の飛行機で帰る予定であり,それまでにとりたてて予定がないにもかかわらず目覚ましを午前６時３０分にセットした。「どうしてこんなに早く起きなければならないの？」「ベニエのためよ。」と言いながらCafe Beignetなるベニエの店でベニエの朝ごはん。帰りの空港でもWest Beignetなる別のベニエの店を目ざとく見つけたので,飛行機の乗り継ぎ中に食べる昼ごはん用にとベニエを購入。友人から「ベニエにかける情熱はすばらしい。」と褒め（呆れ）られる。
　

（上記左から）Cafe Beignetのベニエ，West Beignetのお持ち帰り用ベニエ

*1:http://www.cafedumonde.com/

*2:http://cafedumonde.co.jp/shop/index.html　ニューオーリンズに直行便のない日本にのみ支店を出していることからして日本人のベニエ愛好家の多さを物語っているのか？ちなみに本家のHPには日本の支店は掲載されていない。

*3:１人前は３個