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Cafe du Mondeに行った頃からうすうす感じていたことは,ニューオーリンズの街の様子がどうも落ち着かないということ。祭りの前といった感じである。行きかう人がみなオレンジ色の服を着ているのはなぜだろう？オレンジ色のTシャツに書かれているのは,「Virginia Tech」,「Auburn」,「Tigers」,「Hokies」等である。後で分かったことだけれど，この１月３日には学生フットボール全米一を決めるSugar Bowl*1がニューオーリンズで開かれるということで，バージニア州のVirginia Techと，アラバマ州のAuburnが対戦するのであった。よりによって私達の旅行日程とぴったり重なっている。特にバージニアと書かれているTシャツの人が多く，ノースカロライナよりもさらに北に位置するバージニアの人たちが大挙してニューオーリンズに押し寄せてきていることは驚きであった。彼らのおかげで，バーボン通りなどは昼夜を問わず渋谷の駅前の小型版とでもいうような賑わい。「バージニアは今頃（人がいなくて）ガラガラに違いない。」などと失礼なことを言いながら盛り上がっている人々を観察する。この旅行では，バーボン通りで食事をしては飲んだくれるという毎日を送っていたが，Sugar Bowlの試合があるこの日だけは，早めに切り上げてホテルに戻る。一応女の子なので，試合が終わり興奮した人々に遭遇することを避けるためである。ホテルでのんびり試合を観戦する。バージニアは，いいところまでいったが，負けてしまった。暴動が起こっていたらどうしようとちょっと心配になった。
