ジャズの聖地として,またクレオール料理及びケイジャン料理で有名なルイジアナ州ニューオーリンズへ。ロースクールに通う身としては,判例法体系*1を採るアメリカ各州のなか唯一日本,ドイツ,フランス等と同じ制定法体系を採る州としてのルイジアナ州は少し特別な存在なのである。
 
(上記左から)ルイジアナ州最高裁判所,同,Tulane大学,同大学ロースクール

ノースカロライナからは飛行機で実質3時間ほど(1時間の時差がある。)。ボストンからやって来た友人と旧交をあたためつつ,飲む。ルイジアナ州は,ナポレオン時代にフランスからアメリカに売られたこともあって何となくフランス情緒が漂っている。最も栄えている地域であるフレンチクオーターに位置する通りの1つであるバーボン通りは,飲むバーボンではなく,フランスのブルボン家Bourbon)に由来することもその1つ。
 (右)バーボン通り

鉄格子のバルコニーが特徴的なフレンチクオーター内の建物は,伝統を感じさせるけれど,清潔にしないことを美徳としているのではないかと疑わせるような趣である。観光客なら誰でも訪れるジャズホール,プリザベーションホールもそれに同じ。演奏家達がかなり観光客ずれしている気がしなくもないが(事実そうなのだろう。),さすがに演奏は素晴らしい。

(上記左から)プリザベーションホール入り口,同ホール内部,昼間のプリザベーションホール外観

*1:ごくごく大雑把に言えば,判例が日本でいう制定法の役割を果たす。例えばアメリカには民法にあたるものは厳密には存在しない。判例等が民法の役割を果たす。