楽しいグループワーク

fkitty2006-11-20

午前中は,WIPO本部にて専門職の人からソフトウェアライセンスについての講義を聴き,その後具体的なケースについて4,5人を1グループにして,各グループをソフトウェアをライセンスする側とされる側に分け,自グループの相手方に定められたグループとの間で最終的にはライセンス契約についての合意に達することを目標とするグループワークが行われた。
私のグループは,先月ローマに連れて行ってくれたイタリア人弁護士と親日家で日本国憲法改正に賛成するパキスタン人判事と北朝鮮人というなぜかアジア色濃いもの。普段からよく話しているメンバーだけにあまり気を遣わなくてもよい。私達はお金を支払ってライセンスを受ける立場だったので,いかに余計な出費をせずに安全にライセンスを受けることができるかについて話しあった。

イタリア人と私は多少見苦しい手をつかっても依頼者の利益を最大限にしようという思考方法なのに対し,パキスタン人は判事だからかお上品な交渉方法を好む。イタリア人と私は何度か「私達は裁判官じゃないので,遠慮しないで依頼者のためにできることは全てやらないと!」と説得することに。ちなみに北朝鮮人はかなり英語に難があるのでグループワークに参加しているとは言い難かった。

ランチもほとんどとらずに話し合って別グループとの交渉に臨んだけれど,この日のグループワークはとても和気藹々として色んなアイディアが出てきて,遊びの計画を立てているかのように楽しかった。

アメリカではグループワークに散々泣かされたけれど,グループワークの楽しさは,メンバーと与えられた課題に左右されるものということを知った。このことは多人数で実際に仕事をする際にもあてはまるものだと思う。つまり誰と一緒に仕事をするかということは思っていたよりも重要ということ。