トリノの道もローマに通じていた(ローマ旅行その2)

fkitty2006-10-21

イタリアの首都ローマのことは私がつらつらと解説するまでもない,というか全てがあまりにも知られているがために旅行記にしにくいのが本当のところ。
それでも気付いたことを数点。見るものを圧倒するような力強いローマの遺跡の数々を見て,トリノおフランス文化が色濃い街だということを再確認する。トリノの街は繊細で女性的で,イタリアで最もエレガントな街だと自慢する人もいたがそれはそれで当たっている気がしないでもない。が反面イタリア的な面白みに欠けるとも言う…。

ローマは,「ローマの休日」が撮影された当時と現在とで街の様子や雰囲気があまり変化がない。それを言うならローマの街自体が古代ローマ時代から大切に保存された遺跡のよう。いつもここに書いていることだけれど,イタリア人の古いものを大切にして後世に伝えていく努力と姿勢はすばらしい。普段イタリアについて文句も言う私だけれど,この点に関しては無条件でイタリアはすごいと思える。

今回の旅行メンバーは私以外はいわゆる欧米人で,たった3日ほどの間だけれど彼らと生活を共にしてなかなか興味深いものがあった。例えば夕食は信じられないほど遅い時間(午後10時とか)から始める,大した外出でもないのに夜出かけるときは一旦家に戻ってシャワーを浴びわざわざお出かけ用の洋服に着替える,そのくせ夜寝る前はシャワーを浴びない,少しでも日が差すとすぐにサングラスをかける(これはアメリカで経験済み。), 単なる友達同士でも異性に対してはファッションチェックを行いそれを口に出す等々。中でも一番驚いたのは,およそファッションに興味なさそうな男子が,夜のお出かけの際に着替えようとしない私に向って「fkittyはもう少しチークを足したほうがいい。」とアドバイスしてきたこと。洋服のアドバイスではなくてメーク,しかもチークだなんて何と通っぽいことか*1!このチーク事件にはかなりショックを受けた。その後私がチークを気にするようになったのは言うまでもない。

2年いたNCでこういうことに気付かなかったのは,アメリカ人が服装に気を遣わない人種だったからか,車社会だったためお出かけ文化がなかったからかは不明。

*1:実際チークは重要アイテムなのだけれど,雑誌によれば日本女子はこれをおろそかにする傾向にあるらしい。