Carolina Law's Festival of Legal Learning

めそめそしつつも,少しずつ元の生活を取り戻さなければならず,また前日のようなエントリをいつまでもトップに載せておくことは余計に気分が滅入るので更新。


さて,今週末には,近くの名門州立ロースクールで,Festival of Legal Learningという何だか楽しそうな名前の地元の弁護士向け継続研修(CLE:Continuing legal education)が大々的に開かれる。金曜土曜をフルに使い,その講座の数も60講座近くあり内容も目移りしそうなほど多彩なものである。
継続研修といえば,最近は日本でも義務研修といい,「弁護士になった後もたゆまず勉強しましょう。」という趣旨のもと,弁護士会が主催する研修等に出席して決められた単位数を取得しなければならないという制度がある。忙しい中出て行く割には面白くない講座があったり,講座の種類がそもそも少なかったというかすかな記憶がある*1。そもそも研修を強制させられてするものか?という疑問もあるが,強制されなければやらないという人が大多数だからこそアメリカにも日本にも同様の義務の研修制度があるのだろう。
私はNCの弁護士ではないから,このCLEに出席する義務はない。にもかかわらず,しかも金欠状態にもかかわらず,$200の受講料をを支払って申し込んでしまった。それはひとえに「North Carolina's Lobbying Law」*2という講座を発見してしまったから。ロビー活動に関する法律。しかもNCのなんて!未知であるがゆえにかなり魅力的。完全に趣味の世界。
受講料は科目単位で発生するのではなく,1日単位で発生するので,同じ日に行われる他の講座「Media and Communication Law」,「Getting What You Want:A Review of Negotiation Skills for Lawyers(1),(2)」にも出席する。何だか名前だけでも楽しそうなものばかり。日本の義務研修もこのくらい楽しげであればなぁ…というのは無理なこと。どうしても実務直結型のギラギラした研修になってしまうから。そもそも研修とはそういうものだから。
ということで,今回のフェスティバル(笑)はNCの弁護士さん達にとってはあまり楽しくないものなんだろうなと想像はつく。

*1:今はもう改善されているかもしれない。

*2:http://www.secretary.state.nc.us/imaging/Dime/IVDOC_11952882.pdf