バーゼルに寄る

fkitty2006-11-17

せっかくの初スイス。WIPOを含む国連機関が密集しているジュネーブ(観光的にはつまらないと前評判あり。)にのみ滞在するのも勿体なかろうとクラスメートより1足早くこの週末からスイス入り。
泊めてくれたのは,バーゼルに住むロースクール時代の友人。驚くべきことにトリノを始発としてバーゼルを終点とする国際列車というものが存在する。所要時間約7時間。トリノからローマに列車で行くのとさほど変わらない所要時間なので,やはりヨーロッパは国同士が近い。

ちょうど紅葉の季節。イタリアとスイスとの国境付近の山々はきれいな黄色に染まっている。心なしか日本の山に似ている気がする。スイスはEU加盟国ではないので,国境にパスポートコントロールが存在するはずだけれど,車掌にちらっとパスポート提示を求められただけでスタンプも押されず,質問もされず。

バーゼルといえばかの有名な(?)バーゼル合意。人口20万人程度の街ではあるが,実にインターナショナル。主にスイスジャーマン*1が話されている地域なのにもかかわらず,周りから聞こえてくるのはドイツ語,フランス語,イタリア語そして英語。私の友人もドイツ語,スイスジャーマン,フランス語そして英語に堪能(そしてイタリア語も私よりは知っている。)。スイスは小さい国ながら,スイスジャーマン圏,フランス語圏,イタリア語圏に分かれているらしい。ちなみにこれから行くジュネーブはフランス語圏。

友人のそのまた友人がNYから久しぶりに帰ってきたというので,急遽行われている友人の同窓会になぜか私も合流。当然のことながらドイツ語もスイスジャーマンも全く分からない。1人アメリカ人がいたので喜んでいたら彼女のスイスジャーマンは完璧…。いくら英語ができても同じ国の人同士が集まると当然英語は出てこないので,その中に混じって真にコミュニケーションを図りたければその国の言葉を覚えるしかないという思いをここでも味わう。

*1:スイスで話されるドイツ語