お湯が出ない。

fkitty2006-10-10

テスト勉強に追われている最中,アパートのお湯が出なくなった。真夏でもないので「1日位シャワーできなくてもまあいっか。」と思い続けて6日(!)。色んなところを旅してきて汚いところにも泊まったけど,お湯で苦労したことは殆どなかったが故に想像以上のストレス。
ただでさえ浴室にはバスタブがなく,小学校のプールのシャワー室のようなシャワールームなのが不満なのに。「先進国イタリアでこんなことが起きるなんて信じられない!」と最近激しくつるむようになった南イタリア人に嘆くと「最長4ヶ月間お湯を使えなかった経験がある。」と言うので呆れる。

4ヶ月間なんて可愛いもの。他にも出るわ出るわクラスメートのお湯話。極めつけは「シャワーは水。お湯なんてそもそも使わない。」(スーダンベトナム)や「ポルポト時代に牢屋に入っていたのでお風呂に入れなかった。」(カンボジア)に始まり「社会主義時代は当たり前のこと。」(ウクライナ)等々。皆さん後進国とはいえその中ではそれなりのポジションの人ばかり。なのにお湯がでないことをむしろ当たり前のように受け止めている。。。

日本が恵まれているのは勿論知っているけど,それを当たり前のことと思って疑いもしないのはちょっと寂しいことかもしれないなあとは、勿論お湯が出るようになり余裕が出てきたころの感想。それにしてもお湯が出るようになったときの変な感動といったら言葉では言い表せない。

この経験に代表されるように,イタリアの人々は「衣食」にかまけて「住」(それも電気とかガスとか水道とかコンピュータとか交通機関とかのごく基本的な部分)をおろそかにしがちという仮説が私の中にはあり今のところ仮説は覆されたことがない。マックスマーラでお買い物をして家に帰ってみるとシャワーが使えない国,それがイタリア。