California Zephyrの旅(4)祝!San Fran到着

列車の旅も今日で終わり。たくさんの人が3日間生活しているので車内もかなり荒れた感じになってきている。この日の朝の時点で既に到着予定時刻より5時間遅れていることが分かる。アムトラックの速度は普通電車のように遅く,またわけもなく止まったりするので遅れるのも当然。急ぎの旅をしている人には全くもって不適当な乗り物といえる。


この日の午前中は果てしなく砂漠地帯のネバダ州が続いていて,時折小さな小さな店にカジノという表示を見つけ,そういえばここはラスベガスのあるネバダ州なのだと思い出しあと少しで終点だという実感がわく。午後からはカリフォルニア州に入り,車窓の景色は一転して針葉樹林の森に変わる。列車はシエラネバダ山脈を越えるためかえらく標高の高い場所を走っている。この時点で到着予定時刻は当初予定より6時間遅れるということがアナウンスされ,結局列車に60時間乗り続けることになった。


view seatでうたた寝をしていると,まだまだ元気な年配アメリカ人のおしゃべりが聞こえてきて,それによるとカリフォルニア州の州都はサクラメントらしい。ずっとロサンゼルスかと思っていた(恥)。そんなこんなで夜の9時頃,終点というにはあまりにさびれているエメリヴィルの駅に到着。やっと地上生活に戻れるというわけで「イェーィ♪」と叫んでいるハイテンションの人もいるけれど,こちらは夜に知らない街のダウンタウンでホテルを探すという作業が待っているので全くそんな気にならず。


サンフランシスコのダウンタウンに繋がるタワーブリッジを走るバスから見たサンフランシスコの夜景はこじんまりとしていながら美しく,本当にシカゴから西海岸まで来たんだなあとちょっとした達成感に浸る。