モンサンの悲劇
予定によればこの日フランス北西部のモンサンミッシェル（以下「モンサン」）から一気に南仏のエクサンプロヴァンスに向うところ，モンサンの最寄駅レンヌから南仏にはダイレクトに行くＴＧＶはなく，一旦パリに戻ることになる。そして，レンヌ発パリ行きのＴＧＶの到着する駅はパリのモンパルナス駅。パリ発エクサンプロヴァンス行きのＴＧＶの駅はパリのリヨン駅から出発。レンヌからモンパルナス駅に到着するのが午後１時過ぎ。リヨン駅のエクサンプロヴァンス行きのＴＧＶはそれから１時間もせずに出発するのだ。知らない駅同士の間の移動を１時間もない中できるだろうか。
モンパルナス駅からリヨン駅がどの位離れているのかとかタクシーは無事つかまるかとか渋滞はどうか等考え出したらきりがない。ＮＣでオンライン予約している際はいい気なもので，同じパリだから大丈夫でしょと思っていたがここにきて不安が募る。さらにモンサン午前９時３０分発レンヌ行きのバスを降りてからレンヌ午前１１時５分発パリ行きのＴＧＶが出発するまで１５分しかないという新たな不安材料もできた。
モンサンの正面のバス停でバスを待っていると，同じＴＧＶに乗って南仏に行くという女性もやってきたのでレンヌでの乗り換えについてちょっとおしゃべり。なかなかバスが来なくてイライラする。イライラ…ブルブル（ＮＣの真冬なみに寒いので。）…イライラ。
何とイライラブルブルしているうちに１時間が過ぎてしまった！予約していたレンヌ発パリ行きのＴＧＶを完全に逃してしまう時間である。青くなってモンサンの観光案内所に「バスが来なかったんですが次のレンヌ行きバスは何時ですか？」と聞いたところ何と…「次は午後４時半です。」「えっ！まじで…いや，Really?」（←ここは本当にこんなに間抜けな感じ。）午前９時半の次がもう午後４時半！？それなのにバスがサボタージュ！？次のバスを待っているとレンヌ→パリのＴＧＶを逃すどころかパリ→エクサンプロヴァンスのＴＧＶも逃すこと必至。ただでさえエクサンプロヴァンスに停まるＴＧＶは本数が少ないのに。
ＴＧＶのリカバリーがどこまでできるかによるが，とりあえずエクサンプロヴァンスの予約しておいたホテルに今日中に入ることを目標に，「最悪でもレンヌで観光して１泊すればいいよ。」と開き直りつつ*1バス停で待っていた彼女とタクシー相乗りでレンヌに向かう。彼女は，「フランスにはもう２度と来ない。」とブツブツ…
レンヌのＴＧＶのカウンターで哀れっぽく窮状を訴えたところ，何のことはない，速攻で代わりのＴＧＶに振り替えてくれた。懸念のエクサンプロヴァンス行きのＴＧＶもまだあった。まあ何とかなるもんだなあと他人事のように感心してしまった。
午後１時にレンヌを出発し，途中パリでの駅間の移動も難なくこなし*2午後８時ころようやくエクサンプロヴァンス到着。長い1日だった。ついでに文章も長い。
