The Best Recipe

fkitty2006-03-20





最近マイアメリカ料理ブームが冷めつつあり,というよりお料理熱が冷え切っており,これではいけないと,私のお気に入りhttp://homepage.mac.com/okachan/で紹介されていた「The Best Recipe」という本*1をアマゾンで注文した。
この本はすごい。なんせ売り文句が

あなたは例えば最高においしいプリンのために38回もレシピを試行しますか?私達はしました。ここには1000種類もの試作と試食を重ねた最高のレシピがあります

というとおり,デザートを含めた1000種類もの「最高の」アメリカ料理のレシピが掲載されているようで,ものによってはレシピを極めるために50回もの試作がなされたらしい。私が買ったのは第2版で「The New Best Recipe」というのが正式名称。初版は料理本にして40万部も売れたとのこと。
届いた本を見てちょっとびっくり。ハードカバーで1000ページを軽く越えている。ロースクールの教科書と並べても厚さ面重さ面でちっとも見劣りしない。中身も日本の料理本のような写真が全くなく,記述とたまーにイラストがあるのみ。結構笑えるのが,目次が「1.アペタイザー,2.スープ,3.サラダ…」という簡単なものしかなく,例えばガスパチョを作ろうと思ったら,「2.スープ」のページを延々繰らなくてはならない。本当にこんな雑な作りで40万部を売り上げたのかしらん??
そして気になるのが,「最高」のレシピは本当に最高なのかどうかという点。特にアメリカ人の舌ときたら以下略。
でも,現時点ではまだこの本のレシピを試したことはないけれど,レシピがまともなんじゃないかなあと期待をさせる記述を発見したのでご紹介。以前南部料理のピーカンパイについてのコメントをここにいただいたが,そのピーカンパイレシピの説明部分に「ピーカンパイを作るにあたっての最大の問題は甘すぎるということです。この問題を解決するためには砂糖を減らしましょう。」と,日本人的には膝を打って「そうなのよっ!」とでも言いたいコメントがあった。とかくこっちのデザートは全般的に甘すぎる。ざりざりした砂糖の塊が入っているような味がすることもしばしば。それがアメリカ人には普通だと思っていたが,中には日本人と同じような味覚の持ち主もいて,そういう人達がレシピを作ったのだとしたらこれは私にとってはまともな本ということになる。
来週末にでもこの本から何か試してみるつもり♪