ペディキュアは自分でするべし…NCネイル事情

私の独自調査によるところ,読者の多数派と思われる男性には興味を示されなさそうな話題を今後「乙女」エントリと名づけ,興味の赴くままに勝手に進めていきます。


ノースカロライナに限らず,アメリカではネイルサロンがそこかしこにあり,そのせいか日本と比べるとサービス料の価格破壊が進んでいる。一般庶民のための多くのサロンは,日本の昔の「パーマ屋さん」風たたずまい*1で,そういったお店は,両手マニキュア普通塗り+ハンドマッサージがチップ込みで$15程度。フレンチネイルだと$17程度。
こっちの人は,驚いたことに老いも若きもネイルサロンに行く。爪はプロに任せるという意識が根付いているのかと思う位に。不思議なことに,NCのサロンは私が知る限りベトナム人経営によるものである。この点について担当者に尋ねたところ,「アメリカに来たフィリピン人はクリーニング屋をする。中国人は中華料理屋をする。ベトナム人はネイルサロンだ。その理由は俺も知らない。」という謎のお答え。そう,かなり違和感があるが男性ネイリストも結構いる。
男性美容師がOKなら男性ネイリストもOKのはずだけれど,私の当たった人男性ネイリストは皆話好きで詮索好きでどうも苦手だった。それだけなら許せるけど,(自意識過剰になっていただけかもしれないが,)同じアジア人同士だからか何なのか,どうもアメリカ人女性客に対する態度よりも馴れ馴れしくされる傾向にあり,向かい合って手を相手に委ねているだけにどこにも逃げられず不快な思いを数回した。その割には大した仕上がりではなかった*2ので,もうこの手のサロンには行かないつもり。
ここでやっと本題に入るが,ペディキュアは*3絶対この手のサロンに頼んではいけない。というのは,ペディキュア前に足を洗うための桶のフィルターの掃除を怠っているサロンが多く,ある客が持っていた足のバクテリアが足を洗うことでフィルター内に住み着き,その後次々にやって来る他の客の足を洗う度に感染が広まり,それはタバコを押し付けられたようなひどい跡を残すから*4。このバクテリアに食われたが最後,全治までに6ヶ月から3年を要するらしく,テレビで見たところその期間中にスカートをはいたり,水着になって足を出したりすることはまず無理という程ひどい跡が残っていた。
テレビは,最後にあるネイルサロンに潜入取材をして,客が洗い桶を使う毎にフィルターが洗浄されているかどうかのチェックをしていたが,案の定洗浄されていなかった。その後フィルターを分析すると恐ろしいほどのカビ,カビ,カビ…。それにも増して恐ろしかったのが,潜入取材をしたサロンが私の現在住んでいる市のサロンだったこと。テレビは全国ネットで,盛んに「カリフォルニアのネイルサロンが危険」と言っていたからてっきりカリフォルニアのことだと思って対岸の火事っぽく見ていたのに。
ペディキュアは自分でやるか,それなりのお高いサロンに行く+フィルター洗浄の有無を確認するようにしましょう。

*1:映画『キューティブロンド』の主人公エルがストレス解消の度に駆け込むネイルサロンがまさにこれ。

*2:日本人は手先が器用だから,ただのマニキュアだけならサロンに行かず自分でするらしく,日本では爪の形を整えてマニュキュアを塗ること+αがネイリストには求められるらしい。

*3:マニュキュア用の洗い桶は洗うのがラクな単なる桶。ペディキュアは排水機能が付いている言わばお風呂の小型版のようなものを使うため。

*4:http://www.cbs4denver.com/health/local_story_047104203.html