fkitty2005-11-06

日本にはこういう習慣はないが,未来のママとお腹の子供を主賓としたパーティをBaby Shower Partyといい盛大にお祝いをする。ロースクールの元クラスメートの奥様にこの冬めでたく赤ちゃんが誕生するのだ。パーティのメインイベントは,まだ見ぬ赤ちゃんに向けたプレゼント。赤ちゃんの性別は出生前診断で男の子と分かっているので,皆それぞれに男の子向けプレゼントを用意している。このプレゼント選びには結構苦労した。というのは,感覚的に赤ちゃんは無事に生まれるまではいないものとして扱うものというか,お産は決して安全なものとはいえないから(日本では医療ミスが最も多い分野でもある。)何かあったときにこんなプレゼントをもらっていたら悲しむ人がいるだろうとか,もし男の子じゃなかったらどうするんだとか,そんなことをイジイジと考えてしまう。そんなことを全く考えないアメリカ人は全くお気楽だよなと思いつつ,ここで悩んでも仕方がないので,結局恐竜のイラストがのっている木のボード(目盛りがついていて子供の身長を測ることができ,かつその身長の時の子供の写真を入れるようになっている。)を買った。後で日本人と話したら,やはり皆,私のように,プレゼントを買う前にレジの前で一瞬考え込んだらしい。アメリカでは,日本と逆に,赤ちゃんは生まれる前から生まれたものとしてとらえるということになるが,これはこれでポジティブな考え方でいいのかもしれない。
赤ちゃんの未来の両親は韓国の人で,韓国では出生前診断をすることは法律で禁止されているらしい。それも,「もし出生前診断を実施して,女の子だということが分かれば,多くの人が中絶するから。」という驚きの立法趣旨(友人談)。母国で違法とされる出生前診断をして,その上Baby Shower Partyまで開いてもらっている私の友人を見て,これがアメリカナイズというものかと妙に納得した。友人の子供が無事に生まれますように。