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昨日から流れている批判CMがショックだったのかどうか,ブログに取り上げたばかりの最高裁裁判所判事候補者Hariett Miersが,委員会のヒアリングを待たずして自ら辞退したというニュースが朝一に飛び込んできた。彼女が大統領に宛てた指名を辞退する手紙というものが公開されており*1,それによれば,辞退の理由として「ヒアリングにおいて,(ホワイトハウスで現在仕事をしている)彼女の作成にかかる極秘文書の公開が求められることは避けがたく,そのようなことになれば三権分立に問題が生じる。」云々とある*2。
実際のところは,手続きが進んでも彼女が首尾よく判事に就任できるという保障は全くなかったので,むざむざ委員会で叩かれ,かつ指名を拒絶されるという不名誉な事態を避けたのではないか。彼女の発言を一言も聞くことはなく,議会もメディアも法曹界も皆でバッシングして辞退させたようで後味が悪い。せめてヒアリングで,彼女なりの裁くことに取り組む姿勢を聞いてからでもバッシングはできたはず。既にメディアの関心は,専ら「Who's next?(次は誰)」に集中している*3。