留学でアメリカに行く場合,アメリカ大使館でビザ(通常は学生ビザ)を取らなくてはならない。昨年の私のビザの有効期間は何と1ヶ月間しかなかった。しかしながら,その後違法滞在をしていたというわけではない。簡単に言えば,アメリカに入国する資格=有効なビザで,アメリカに滞在する資格=大学が発行する有効なI-20という書類なので,たとえビザの有効期間が1ヶ月間だったとしても,有効なビザで入国した後にビザが切れたにもかかわらずアメリカを出国して他国に行き,アメリカに再入国するということさえしなければ,有効なI−20でアメリカに滞在できるという仕組みなのである。ただ,このままではアメリカを離れて他の国に旅行することができない。アメリカにいる間に南米旅行をしたい私は,日本に戻ってビザを取り直すことにした。日本でビザ申請ができるのは東京,大阪,沖縄で,「(LLMに対しては)東京では最大で1年間のビザしかでないが,大阪は5年ビザをくれる。」という噂もあり,前回は東京で申請したが今回は大阪で申請してみることにした。
結論から言うと,噂は本当だった。ビザ申請をしたわずか3日後,私のもとには5年間のビザが届いたのである。地域によってここまで運用が違うのはさすがアメリカ。
東京と大阪のビザ面接を比較してみると,面接の際,東京は申請する人が多く私のときは同じ時間帯に200人位の人が並んでいたが,大阪は50人いるかいないか。大阪は面接官も暇なのか,面接内容もかなりつっこんだものである*1。私の場合も「アナタハナゼアメリカデベンキョスルノデスカ?」に始まり,「ソレガホントニアナタニトッテヒツヨウデスカ?ナゼヒツヨウデスカ?」から,果ては「アナタホントニニホンノベンゴシメンキョモッテマスカ?」まで言いたい放題である。おまけに大阪は部屋が小さいので,全て待合室にいる半分位の人達に筒抜け*2アメリカ人の面接官がカタコトの日本語で聞いてくるのがまた腹が立つというものである。さすがの私も最後の暴言に対しては「そんなんおまえに関係ないんじゃ!」と心の中でキレてはいたものの,そこは大人なのでにっこり笑って面接終了。無事5年ビザをゲットできたという次第。

*1:東京の場合,面接といっても実際は書類を渡して終わりだった。

*2:アメリカはプライバシー問題にうるさいのでは?それとも日本人のプライバシーには考慮しないのか。