ここNCでは何と弁護士も陪審員になれるらしい。「何と」と書いたのは,陪審員の制度自体が「法律の専門家ではない国民の皆さんが,問題となっている事実の存否を決めること」に意義があるものと一般的に考えられているためである。近い将来始まる日本の裁判員制度では,法曹3者はもちろんのこと司法書士等法律に関連する職業に就いている人は裁判員にはなれない。これらの人々が普通の人に混じることで合議に影響が出るのを防ぐためだ(とはいうものの,アメリカの陪審制度とは大きく異なり裁判官も合議に参加するドイツ型が採用された。)。
LLM担当の教授は今までに2回陪審員を勤めたことがあるらしい。彼女が普段の調子でまくしたてたとすれば,普通の人達は口もはさめなかっただろうに…。おそらく弁護士の数が多く,それを全部除けば目立って他の人により陪審員の当番が回って来るほどに弁護士の数が多いという事情もあろう*1

*1:授業で,職業別電話帳で最もスペースを割かれているのが弁護士のぺージだと習った。おそるべしアメリカ。