例の敵対的買収のニュースから目が離せない。複雑な金融商品を介在させた資金調達スキーム,立会外取引の「市場性」の有無*1,ポイズンピル,ポイズンピルへの対抗策等々法律面だけでも気になる論点の宝庫である。春学期に仕上げなければならない論文のネタを一連の騒動から拾えないかと思っていたがおそらくそういうことにはならないだろう。それにしてもおもしろい論文のネタが少ない。今週末に論文のアウトラインを完成させることを教授と約束しているのにいまだにネタで悩むことになろうとは*2

*1:http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1F21012+21022005&g=MH&d=20050221 この点に関し,当局は法改正についても言及しているが,法改正が必要という判断がなされた場合,それは現行法の下で行われた今回の立会外取引に市場性が認められた(公開買い付けの必要はやはりなかった)ということになるのか。

*2:この論文には皆苦労しているようで,例年,論文にかかりきりでBarに落ちたとか,卒業式3日前になっても教授からOKをもらえなかったとかいう類の残酷話は多い。