授業始まるも…

今回取っているコースは,国連の機関であるILO,WIPOと地元の大学のジョイントベンチャープログラムによる知的財産法コースで,イタリア政府が全面的にバックアップしている。6月からdistance learningによる授業は始まっており,この9月から12月後半までの間は受講生が1ヶ所に集って授業を受ける。その後1月の終わりに修士論文を提出してうまくいけば2月に卒業ということになるらしい。


この日最初の授業を受けにクラスに行ったところ,てっきりクラスを間違えたと思った。なぜなら40人はいるであろうクラスの大半がアラブ/アフリカ人らしき人々で席が埋まっている。この研修センターでは途上国開発に関する別のコースの授業も行われているのでてっきりその人達かと。しかし,彼らは私のクラスメートだった。個人的にはただ知的財産法を勉強しにきたつもりが,WIPOの主な目的に知的財産を用いることによる途上国の発展援助というものがあるというのをあまり理解していなかった。何たる勉強不足。


この先何かにつけ「先進国の知的財産を用いた横暴」という点が話題に上り,クラス内ではたった5人の先進国出身者*1の1人として肩身の狭い思いをすることになろうとは…。しかも彼らの英語はこちらから見ればほぼ完璧。片言英語のお友達と言えば韓国人だけれど,今回クラスに韓国の人はいなくて暗澹たる気持ちになる。NCに戻りたいと早くもホームシック。

*1:それも他の3人はイタリア出身,1人はフィンランド出身という何とも微妙な先進国具合(イタリアとフィンランドの皆様ごめんなさい。)