先月2回目の運転免許の実技試験を受けた。今回は何も失敗をしなかったので,余裕で合格と思っていたら,何と「あなたのステアリングとブレーキ使いが気に入らない。アメリカはそうじゃないのよ。Driving Schoolに行ってからもう一度来なさい。」と言われてしまった。ペーパードライバー暦が約10年にも及んだ私は素直にDriving Schoolの2時間コース($140)に申し込んだ。これは単に一般道及び実技試験をする道路を走ってみて,同乗している先生が横からあれこれ口を挟むというもの。ステアリングとブレーキを見て下さいとお願いした。ところが,2時間走ってみて,先生曰く,「あなたは何も問題がない。実技試験の教官は度々人種差別をする。それじゃないの?」と。実は前にも別な人から「アメリカ人は学科試験におちても実技試験には落ちない。(母国で運転免許を持っている)外国人が実技試験に落ちるときは,人種差別の場合が多い。」という話を聞いていた。渡米前,「南部は人種差別があるから」と怯えていたが,実際それを感じたことはなかったが,これがそうか?ただ,人種差別を指摘した人が双方ともマイノリティの部類に属する人種なので,彼らが特にそういうことに敏感であることは否めない。後日談だが,私を不合格にした教官はご丁寧にも「教習所に3週間行って練習しろ」との意味を込めて,私はその先3週間は実技試験を受けられないようになっていることが判明した。Driving Schoolなんて1日で終わるのにもかかわらず。運転しないことには生活ができず,文字通り死活問題である。やはり差別なのか。
幸いにも引越したので,次回は別の地域で実技試験を受けることになる。この先どうなることやら…。ちなみに今年以降のF1ビザの留学生は,原則としてアメリカの運転免許を取れないことになっているらしい*1。いずれにせよ,厳しいご時世であることよ。

*1:SSNという住民基本台帳番号のようなもの(運転免許を取得する際に必須)が留学生に与えられなくなったため。今現在時点の話で。