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関係者以外はかなり退屈な話題かもしれませんが,個人的に気づいたことを。
- BARは簡単
比較の対象の問題で,日本の司法試験に比べれば知識は簡単かつ量も少ない。判例も自説も反対説もなくひたすらルールを覚えるのみ。ただ勉強期間がこっちはたったの2ヶ月間なので,短期記憶だけで勝負しなければならずコツコツ積み上げるタイプ(私はこれ)には結構,いやかなりつらい。
- ゆえに受験すれば通る。
これは嘘。日本人に限って言えば,昨年のLLMの初回合格率は,トップと言われている某大学で50%,トップ10レベルの某大学で約20%というのを目安に*1。合格点数を毎回5点ずつ引き上げているという当局の方針も最近は影響しているかもしれない。
- 合格と英語力とはあまり関係がない。
個人による。ただ,全米LLM生の中でも英語ができないことに自信のある(!)私でさえ問題文の英語が全く分からないということはあまりない。とはいうものの,速読力のなさは択一200問中30問は時間切れで解けないという結果になって現れる。
- 日本の司法試験に通っていれば有利
私としてはこれは嘘。勉強の中身で日米が同じなのは憲法(人権)と刑事訴訟法位。試験慣れしている点ではいいのか?
- 某大手B予備校は素晴らしい。
嘘。他に予備校がないから使っているだけ。コストに見合ったサービスではないため2000ドル位返還してほしい気分。
地図上ではとても小さなNY州で半年につき約1万人がBARを受験し,約7000人が合格していく…これの繰り返しなので*2,アメリカ全土での弁護士インフレもよく分かる。私の場合,大したアクシデントもなく,試験期間中も毎日睡眠7時間取って無事に試験を終えることができたが,これで合格していればいくら大雑把な国アメリカといえど弁護士という職業に対する冒涜だと思われるので,また今から次回に向けて勉強頑張ります。こういう風に試験後に余力が残っていること自体,不合格のにおいがぷんぷんするなあ。ともあれ,受験生の皆様お疲れ様でした。