昨日,来る5月に備えて卒業式用のガウンの注文を済ませた。入学してからまだ5ヶ月なのに早くも卒業式のことを考えなければならないとは,LLMの1年間(正確には9ヶ月間)は,本当に短い。

さて,春学期の授業が始まってみて感じることは,秋学期に比べて結構楽だということ。生活の立ち上げ等に悪戦苦闘する必要はないし,ロースクールの授業も勝手が分かってきている。リスニングも極々少々上達しているし,アメリカ人の知人もできている。相も変わらず,宿題の多さと自分のものを読むスピードの遅さとには辟易するが,色々なことに慣れてきたという感じがする。留学してよかったと感じることの1つに,自分の進歩の過程を短期間でそれも目に見える形で感じることができるということがある。言葉もあまり分からず,日本人が少なく,知人も全くいないという環境でゼロから生活をしてみるという経験は,日本にいてはできることではない(もっとも私は,司法修習生時代に縁もゆかりも知人もない土地で1年間生活をしているので,その経験と現在の環境とは似ている部分がなくもない。)。東京で普通に仕事をしているときは,日々自分が進歩しているのかどうかがよく分からず,ひょっとしたら後退しているのかもしれないと不安なときがよくあった。ここではそんな不安を感じることもなく,精神衛生的にはきわめて良好な日々を送っている。