アメリカに来てから,一度も髪を切っていない。そもそも,日本でも美容院が「当たり」だったことは2回くらいしかない。わざわざ言葉の不自由なところで美容院に行っても結果は目に見えているとの考慮の末行かないことにしていたが,さすがに髪が肩下30センチを超え,ヘアダイも今はしていないので,髪が物理的外見的にとても重い。しかもこけしのような髪型になっている。授業中に「どうしても美容院に行きたい。今すぐ行きたい。」という気持ちがこみ上げ,授業が終わると同時に近所のモールへダッシュ

髪型をオーダーするのに思ったよりは苦労することもなく(何といってもワンレングス。「切り揃えて」と言うのみ。),こけしの髪型を保ちつつも10センチ程軽くなった。まあ,悪くない。クラスメートにもこの美容院をプッシュしておいてもいいかもしれない。アメリカに住む日本人女性にこけしのような髪型が多いのは,実はアメリカの美容院対策のためではないかとひそかに考える。

なお,私の住んでいるところから車で1時間ほど走ったところにタカハシさんという日本人女性なら誰でも知っているカリスマ美容師がいるらしいが,カリスマ美容師たるゆえんは彼が日本人であるからというただそれだけのこと。言葉に自信がなく,アメリカの美容師に猜疑心を持つ日本人女性が押しかけているらしい。その話を聞いてからは何となくタカハシさんだけにはお世話になるまい,と決意した。