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日本とアメリカ東海岸(夏時間)の時差は,約13時間。昼夜が見事に逆転してくれているので,電話がすこぶるかけづらい。*1
私は,友人が留学に旅立った去年と,自分が留学した今年とを経て,日本とアメリカ東海岸との時差は,まさに「朝のリレー」*2の内容そのままであることを実感している。
カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女がほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと
そしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
ときに日本との距離を遠く感じることはあるものの,この詩のように,日本とアメリカは繋がっていて朝を送りあっていると考えると何だか楽しい。「朝のリレー」を勉強していた中学1年生のころは,この詩をこんな風に読み直す日があることを到底想像していなかったけれど。ただ,最近の私は,渡されたリレーのバトンを落としてしまう*3ことも。。。