イタリアのコーヒー

ここはフランスに近いので,独特のカフェ文化が残っていてる。今日交差点で立ち止まりふと目に付くカフェまたはバール(イタリア版カフェ)の数を数えてみたらぱっと見だけでも5軒あった。よく潰れずに共存しているなあと感心する。アメリカの無数にあるショッピングモールが潰れないのと同じで謎だ。
さて,単にコーヒーといえば必ずエスプレッソが出てくる。エスプレッソとは日本でもお馴染みのやたらと濃くて1口くらいしか量がないコーヒーのこと。エスプレッソはあまりに濃いためブラックで飲むことは予定されていず,コーヒーと同じくらいの量(!)の砂糖をダバダバ入れて飲むのが正統な飲み方らしい。こんなのにとても付き合ってはいられないのでエスプレッソは注文しないことにしているのに,ちょっと気を抜いて単に「コーヒー下さい。」とだけ言ってしまってエスプレッソを出されたときの脱力感といったら。

スターバックスラテの1番小さいサイズがなぜかTallから始まる国から来た身としては,砂糖以外にそもそもエスプレッソの量の少なさが不満(そのくせ結構な値段する。)。牛乳とコーヒーが半々にミックスされているカプチーノなら量はエスプレッソの3倍位だけれどそれでもまだまだ少ない*1アメリカンコーヒーを頼んでみても量的にはカプチーノと大した違いはない。いつもお世話になっている研修センター内のバールではアメリカンコーヒーをラテマキアート用のグラスに入れてもらって図々しくもお値段据え置きにしてもらっているので(Grazie!)問題はないものの,それ以外のバールに入る気があまりしない。こんなに量の少なさに拘るようになったなんて私もアメリカナイズされているというべきか。いやいや, 明らかに値段と量が釣り合っていないのだ。

繰り返して言うけれど,ここの食べ物飲み物はどこでも味的には全く問題はない。というか,積極的においしくて好き。ユーロがもう少し弱くなってくれればいいのに。

[追記]イタリアのコーヒーについてはここに詳しいまとめ記事が。http://allabout.co.jp/travel/travelitaly/closeup/CU20031230/index.htm

*1:ラテマキアートという牛乳とコーヒーが9対1に混ざったものは熱々がなぜか背の高い透明グラスに注がれて出てくるので量的には満足できるけれどこれはコーヒーではなく牛乳というべき。