I love North Carolina

初めてNCに来た日のことはよく覚えている。3列×20席位の超小型飛行機だったこと,ボストンには掃くほどいたアジア系の人が地元の空港では全く見当たらなかったこと,そのくせ空港にはなぜか「いらっしゃいませ」との日本語の表示があったこと,ハイウェイから見える景色は森や林ばかりで暮らしていけるのか不安になったこと,入れるはずだったアパートの掃除が終わっていないとかの理由でロースクールが始まってもホテル暮らしをしていたこと…。


早いものであれから2年が経ち,こうしてNCを離れるときになってみて,ここには確かに私の居場所があったということを再確認し,ゆっくりとした時間の流れは日々の慌しい生活の中でも損なわれることはなく,地元の人々のSouthern hospitalityとあいまっていわゆる精神的に豊かな生活とはこういうものだったのかなあと振り返っている。日本では殆ど情報のないNCに来ることに決めたのは単なる直感だったけれど,今はその直感に感謝したい。そんな私でさえずっとここにいたいと思わないし,いるべきではない。まだまだやることがあって,次に進まなければならないから。ただただ,NC時代に見付けたというか培った価値観は今後どこへ行っても持ち続けたい。


NC関係者の皆様,本当にお世話になりました。このブログもここで終わる予定だったのが,あと少し,おまけのイタリア編へと続きます(ただ,イタリアでのインターネット事情がよくないので,ブログはこれまでよりもさらに不定期となることが予想され,写真は現在のところアップできず。)。