NCのアメリカンインディアン

旅行から帰ってきてからだいぶん経つのでそろそろアリゾナ関係のことを書くのは終わりにしないととと思いつつ,最後にノースカロライナと関係することを1つ。
ノースカロライナの西にチェロキー族というアメリカンインディアンの住むちいさな居留地があり,行ったことはないが観光地となっている。
アメリカンインディアンの悲惨な歴史について知るにつれ,ミシシッピ川の西側に無理やり追いやられたはずのアメリカンインディアンがなぜミシシッピ川からはるか東に位置するノースカロライナにいるのか不思議になってきた。そこでちょこっと調べてみると(インターネットは便利),もともとこの辺に住んでいたチェロキー族がアメリカ政府によって西へと追いやられる際に,たまたまあるチェロキー族の養子に入っていた白人がおり,彼が私有する土地に住んでいたチェロキー族はその土地から離れなくてもよいということになったとのこと。他のチェロキー族は西へ向う途中で17000人中2000人から8000人(数字に争いあり)もの人が病に倒れたというのに(このときのチェロキー族の行進は“Trail of Tears″と呼ばれている。*1)。
アメリカは歴史が浅く,その浅い歴史の中においてこの一連のアメリカンインディアンに関わる事項というのは結構な重みを持っていると思われるが,テレビ,雑誌また人の会話からアメリカンインディアンについて語られるのをあまり聞いたことがない。故意に避けているのか,とるに足らないことだと思われているのか。
アメリカとノースカロライナの別の顔を見た気がした。