この木曜日から週末にかけてはアメリカ人にとっては1年で2,3番目に大切らしい行事Thanksgiving holidayだったが,伝統的なThanksgiving partyを行った去年とは打って変わって,今年は純日本風に過ごした。つまり取り立てて何もしていない。強いて挙げれば,パンプキンパイ*1ならぬバナナブレッドを焼いたり,パイ皮なしのキッシュの作成に取り組んだり,安物の豚肉をいかに美味しいピカタにできるか*2を研究した位。それというのも,ここに来てアメリカ料理がちっとも身についていない自分に気づいたからである。振り返ってみれば去年のマイ中華料理ブーム,今年のマイ韓国料理ブームに気を取られ,アメリカにいるというのに肝心のここの料理の習得に努めることを忘れていた。それどころか,アメリカ料理と言っても何を指すのかもよく分からない。これではいけない。全くいけない。
しかし,そんな私でも,南部名物料理グリッツ*3にはトライ済み。毎年お正月に行われる学生アメフト日本一を決めるシュガーボウルの会場がハリケーンKatrinaのせいで,ニューオーリンズからアトランタに移ることが決まった際,「ジャンバラヤ*4はもう時代遅れ。これからはグリッツ。」というのが新聞の見出しになっていた程グリッツはアメリカ南部を代表する料理なのだ。
最近はグリッツをコーンから手作りする人はいないという声に心を強くして,インスタントグリッツ*5なるものを私も試してみたが,インスタントだからなのか実に微妙な味わい。見た目も微妙。オートミールの類が平気な人(欧米人に多い。)にとってはこれはいける味だと思われるが,その味覚までは私はまだ習得できない。習得したいともあまり思わない。

*1:サンクスギビング伝統のお菓子

*2:満身の力を込めて豚肉を叩くべし。

*3:マッシュポテトのポテトをとうもろこしに変えたものと想像していただければ。お粥のよう。

*4:ニューオーリンズ名物お米料理

*5:インスタントグリッツの素にミルクを混ぜてレンジで温める。以上。