忙しくしている間に国際運転免許証の期限が切れてしまった。すっかり忘れていたが,私はいまだにNCの仮免しかとっておらず,すぐにでも路上試験を受けて本免許を取得しなければならない。聞いたところによれば,路上試験はstraight back(単なるバック)と three point turn(転回)さえできれば楽勝で合格するとのこと。一方で,数名の日本人が落ちたという不吉な情報もあった。隣に座るヒスパニック系試験官の指示の70%が理解できないという深刻な問題を抱えつつも,私としては普段どおり走ったつもりであった。がしかしその結果は…
          不 合 格
この時期に何という不吉な言葉!後5日練習してまた来なさいとまで言われてしまった。この9ヶ月間ほぼ毎日かかさず「練習」していたというのに?不合格の理由としては,
(1)three point turnがfour point turnになってしまっていた,つまり切り返しが1回多い(心の声:「NCの教則本には,切り返せなければ何回でも切り返すこと」とあったし,3回だろうが4回だろうが運転技術には関係ないのでは。)
(2)ある車道の路肩に右寄せを指導したときに合図のライトを出さなかった(同:そもそも「pull over」(路肩に寄せる)という言葉が分からなかった。)
(3)車線変更が遅く後続の車が迷惑するだろう(同:後続車が来ていないことは確認済み)
とのことで,私が想像していたよりもはるかに厳しくチェックされていた。アメリカは,日本と違って自動車教習所がなく皆適当にその辺を走って練習してすぐに路上試験を受けるのでもっと雑な試験かとばかり思っていたが。
不合格は年季の入った元ペーパードライバーの私だけではなかった。たまたま一緒に受けた同級生(安定した運転をする人物)は,試験官をこっぴどく怒らせたとのことで不合格となり,さらに「今日は1人で運転して帰ってはならない。」とまで言われたらしく,国際免許証を持っているにもかかわらず,迎えの人を呼ばざるを得なくなったらしい。それにしても,このシリーズはいつまで続くか…。