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Business Lawの授業なのに,なぜか授業そっちのけで大統領選についての質疑応答に突入。教授曰く,今回の選挙はMoral Electionであったとのこと。すなわち,経済問題,年金問題,イラク戦争が争点ではなく,妊娠中絶,同性同士の結婚についてMoral的にどう考えるか*1が問われたというのである。いずれの問題についても保守的な立場に立つブッシュの支持者がそうではないケリーの支持者を僅差で上回ったというところか。
そこで,前回の疑問*2を教授にぶつけてみたところ,ノースカロライナの生々しい実態が判明。隣の街に5000人もの信徒(全て黒人)が集まる大教会があるが,教会が信者に対し,ブッシュ支持を強く勧めるそう*3。それも,「妊娠中絶,同姓同士の結婚について反対ならブッシュに投票を。」といった具合に。敬虔なクリスチャンならこれを拒めるはずもない。かくして,黒人の信徒は,共和党の人種差別問題とは無関係にブッシュに投票をするという。選挙の争点をここに持ってきたのが共和党の作戦なら成功したといえる*4。ここに「南部の謎」も完全に解けた。
留学生である我々の意見は,概ね「モラルと国政とを切り離すべき。」ということで一致した。一部の狂信的共和党支持者と敬虔なクリスチャンとを除いては。